bokiwokangaeruのブログ

複式簿記と読書と日本酒についての備忘録です

永遠と横道世之介 上・下

 

【ストーリー】
39歳になったカメラマン・横道世之介が暮らすのは、東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」。元芸者の祖母が始めた下宿を切り盛りするあけみちゃん、最古参の元芸人の営業マン礼二さん、書店員の大福さん、大学生の谷尻くんらとゆるーっと暮らす毎日に、唐突に知り合いのベテラン教師ムーさんの引きこもりの息子一歩が入居することになって……。下宿仲間たちと繰り広げる、温かくてしょっぱい人間ドラマ。

【感想】
横道世之介の穏やかで面白い日常がたんたんと語られます。日常系の小説で一気読みは少ないかと思うのですが、本作はぐいぐい引っ張られ、分厚い上・下巻を読み終えました。第1作「横道世之介」、第2作「おかえり横道世之介」を読んでいなくても、問題なくストーリーに入れるので、本書を読んだ後に前作、前々作に戻るのもありです。

【本書を面白く感じた方にお勧めの私の既読本】

横道世之介の前作、前々作です

 


川上弘美さんの小説です。2作とも淡々と静かにストーリーが進んでいきます。

 


ミステリー作家・森博嗣さんの小説です。本作はミステリーではなく、ある理系大学生と先生との大学での日常が静かに描かれます。