存在しない時間の中で
【ストーリー】
世界各国から研究者や大学院生が集まっている天文数物研究機構。ある日、若手研究者たちが主宰するセミナーに謎の青年が現れ、ホワイトボード二三枚に及ぶ数式を書き残して姿を消した。誰も見たこともないその数式は、この宇宙そして世界の設計図を描いた〈何ものか〉が存在する可能性を示唆していた。人類は〈神の存在〉に沸き立ち、アクセスを試みる。そして、その日から現実が大きく変わることになる……
【感想】
久しぶりにSFを読みました。元々「神」に関するSFは好きでしたが、本書も大変面白く、読み始めたら止まらなかった。小説の最後も、人によっては物足りないかもしれないが、私的には大変きれいな終わり方でした。文章もシンプルで大変読みやすく、当著者の本を追いかけてみようと思みました。
【本書を面白く感じた方にお勧めの私の既読本】
下記2作とも「神」に関するSF。特に神狩りは「神」小説に興味をもつきっかけになった本です。どちらもコンパクトなページ数でまとまっており、読みやすいです。